海外WiFiレンタルでVPN接続はできる?

海外WiFiレンタルでVPN接続はできる?

海外WiFiレンタルでも、スマートフォンやパソコンにVPNアプリを入れて接続することは基本的に可能です。ただし、レンタルWiFiの通信回線やVPNサービスの設定によっては、接続できない、つながりにくい、通信速度が低下するといった場合があります。

海外WiFiレンタルでVPN接続できる条件

VPN接続の可否は、主に次の3つの条件で決まります。

  • 利用する端末がVPNに対応している
  • 契約しているVPNサービスが海外回線に対応している
  • レンタルWiFiの通信回線でVPN通信が制限されていない

一般的なVPNアプリは、WiFiに接続した後に端末上で起動します。そのため、海外WiFiレンタルが通常のインターネット通信を利用できる状態なら、VPNを追加して使える可能性があります。

海外WiFiレンタルとVPNの違い

海外WiFiレンタルとVPNは、どちらも通信の安全性に関係しますが、役割が異なります。

項目 海外WiFiレンタル VPN
主な役割 海外でインターネット回線を使えるようにする 端末からVPNサーバーまでの通信を暗号化する
接続方法 WiFiルーターへ端末を接続する 端末のVPNアプリや設定から接続する
必要なもの 海外対応のWiFiルーターなど VPNサービス、または勤務先などのVPN設定
通信への影響 現地の通信回線や混雑の影響を受ける VPNサーバーの場所や混雑によって速度が変わる

つまり、海外WiFiレンタルだけで自動的にVPN接続になるわけではありません。WiFiルーターへ接続した後、別途VPNアプリなどを使って接続します。

VPN接続に向いているケース

海外WiFiレンタルにVPNを組み合わせると、次のような用途で使われます。

  • 仕事用のVPNに接続して社内システムを利用する
  • 滞在先のネットワークから、VPN経由で通信したい
  • 通信経路を暗号化して利用したい
  • 利用するサービスの接続元をVPNサーバーの所在地にしたい

ただし、VPNを使えばすべてのサービスが利用できるとは限りません。サービス側がVPN接続を制限している場合や、会社のセキュリティ設定で海外からの接続を拒否している場合があります。

海外WiFiレンタルでVPNに接続する手順

個人向けVPNアプリを使う場合は、通常、次の順番で接続します。アプリや端末によって表示は異なります。

  1. 渡航前に、利用するVPNアプリを端末へインストールする。
  2. VPNサービスのアカウントでログインし、必要な契約や設定を済ませる。
  3. 現地で海外WiFiルーターの電源を入れる。
  4. スマートフォンやパソコンを、WiFiルーターのネットワークへ接続する。
  5. ブラウザーで通常のインターネット通信ができることを確認する。
  6. VPNアプリを起動し、接続先を選んでVPNへ接続する。
  7. VPNアプリに「接続済み」などの表示が出たことを確認して利用する。

会社のVPNを使う場合は、勤務先から指定されたアプリ、接続先、認証方法に従ってください。個人向けVPNを接続しても、会社のVPNの代わりになるとは限りません。

VPNにつながらないときの確認方法

VPNだけがつながらない場合は、海外WiFiルーターの故障とは限りません。次の順番で切り分けると原因を確認しやすくなります。

  1. VPNを切断し、ブラウザーで通常のWebサイトを開く。
  2. 通常のインターネット通信もできない場合は、WiFi接続、ルーターの電波、データ容量、通信エリアを確認する。
  3. 通常通信はできる場合は、VPNアプリに表示されるエラー内容を確認する。
  4. VPNアプリを再起動し、別のVPNサーバーや接続方式を試す。
  5. 別の端末でも同じVPNに接続できるか確認する。
  6. 改善しない場合は、VPNサービスとWiFiレンタル会社のサポートへ問い合わせる。

レンタルWiFiの回線によっては、VPN通信に使われる通信方式やポートが制限されている可能性があります。ただし、利用しているサービスの仕様を確認しないまま、「海外WiFiレンタルではVPNが使えない」とは判断できません。

VPN接続で注意したいこと

通信速度が低下することがある

VPNでは通信が暗号化され、VPNサーバーを経由します。そのため、現地の通信回線、WiFiルーターの混雑、VPNサーバーとの距離などによって、VPNを使わない場合より通信速度が遅くなることがあります。

動画視聴や大容量ファイルの送受信をする場合は、VPN接続時の速度制限やデータ容量にも注意が必要です。

VPNを使っても通信全体が安全になるわけではない

VPNは主に、端末とVPNサーバーの間の通信を保護する仕組みです。偽サイトへの入力、端末のマルウェア感染、使い回したパスワードなどのリスクまで防ぐものではありません。

VPN接続中も、OSやアプリを更新し、WebサイトのURLやログイン画面を確認してください。

サービスの利用規約や会社のルールを確認する

動画配信サービス、金融サービス、社内システムなどは、VPN経由のアクセスを制限することがあります。また、勤務先によっては、個人向けVPNの利用を禁止している場合があります。

仕事で使う場合は、渡航前に勤務先のIT担当者へ、海外WiFiレンタルから指定のVPNへ接続してよいか確認してください。

VPN接続を前提に海外WiFiを選ぶときの確認項目

VPNを使う予定があるなら、予約前に次の内容を確認してください。

  • 利用予定の国・地域で通信できるか
  • VPN通信に関する制限や注意事項がないか
  • データ容量や速度制限の条件
  • 複数台の端末を接続できるか
  • 仕事用VPNなど、特定の接続方式に対応できるか
  • 接続できない場合のサポート窓口と対応時間

「VPN対応」と明記されていない場合、未確認のまま利用できると決めつけないことが大切です。特に会社のVPNや特殊な接続方式を使う場合は、レンタル会社と勤務先の両方へ事前に確認してください。

海外WiFiレンタルでVPN接続は基本的には可能ですが、回線やVPNサービスの制限によって条件付きになります。まず渡航前にVPNアプリへログインできる状態にし、現地では通常通信を確認してからVPNへ接続してください。